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佐賀唐津のやきもん祭りと「ハレの器」



佐賀県唐津のやきもん祭りに行ってきました。


初めて行ったあこがれの唐津はとっても上品なコンパクトシティ。まちなかの古き良き商店街では昼間から外でビールを飲む人、「ぐい呑みバル」と称して、購入したぐい呑みを持ち歩いて日本酒をハシゴする人などで溢れており、なぜ、なぜ我々は車で唐津に行ったのかそれだけが悔やまれました。笑

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茶道を習っていたころは、「一楽、二萩、三唐津」という言葉をよく耳にしました。抹茶茶碗として格上の産地の順位をしめす言葉です。


まちなかの焼き物を見て思ったのは、やっぱり、唐津は「ハレの器」だということ。高麗からの茶道具が日本で一番初めに伝わった土地でもあり、昔から献上用の器や道具を作ってきたんだなぁと。ギャラリーには惚れ惚れするような水指しや香合や、「桐箱つき」の抹茶茶碗がたくさん。日常使いの器も、どこか格上で気軽には買えないものばかり。有田や波佐見に行った時はあんなに器を衝動買いして帰ってきたのに、結局唐津ではひとつも器を買えずじまいでした。


例えば波佐見は、「ケの器」の産地だと思うのです。常滑もそう。だから日常使いがすぐにイメージしやすくて、ついつい生活に取り入れてしまう。でも、唐津焼はもっともっと熟考しないと買えないようなかんじがしてしまった。コーヒーカップが欲しいと思ってたし、せっかくだから奮発して抹茶茶碗も…と思ってたけど、お手頃な値段のもので気軽に済ますことはできなかった。。

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なかなか手強い唐津焼。でも、今回の旅で決心したことがひとつある。いつか私も、あこがれの唐津茶碗(桐箱つきのやつ)を!!それでお抹茶点てて、最後の一滴まで茶碗の中の宇宙に顔を埋めたい…。また目標がひとつふえた。


by sayakoro21 | 2017-05-05 13:19 |

福岡のデザイナー・イラストレーター、Sayako Tachi が綴る旅と日常のつれづれ。「アンテナのある暮らし、アイデアのある毎日」をモットーに、日々感じたことを残していきます。


by sayakotachi